のんびりFPのお茶会ブログ。

ファイナンシャルプランナーがのんびりまったりお金のお話をするブログ。

債券の話~投稿時タイトル忘れてました

今日は債券について。

やっぱり、一番イメージしやすいものは国債でしょうか?

 

国債は国が発行し、例えば10年物ならば10年後、というように決まった日に償還されます。

これは一種の「借金」ですので、満期には額面を全額返さなくてはなりません。

また、多くの債券には利子があり(利付債)、発行時に決められた条件で支払われます。

 

実は、利子のない債券もあります。

何のメリットがあるんだ?という話になりますね。笑

「割引(ゼロ・クーポン)債」と言いまして、発行時に額面より安く買えます。

例えば額面10000円の債券を9000円で買ったら、満期時に額面の10000円で帰ってきます。この差額の1000円が利益です。

 

 

国以外にも、自治体や企業も発行していますね。

基本的には自国の国債が最も低リスクな商品です。

 

 

基本的に発行時に額面・利率・期間などの条件が提示されますので、比較的わかりやすいですね。

ではリスクは?

 

まずは、発行体の信用リスク。

発行体が倒産してしまったらどうにもなりません。

債務不履行:デフォルト、などと言います。

デフォルトって、ニュースなどでよく聞く言葉ですね。

 

そして、価格変動。

え?って思われるかもしれませんが、国債も売買されてますので、価格は変動します。

*額面や利率の条件は発行時と変わりません

例えば、5年前に発行された、10年物5%の利付債があります。発行体が同じで、新規発行する債券の利率が1%だとしたら・・・

5%の既発債は額面より高い価格で売れる可能性があります!

より高い利率が得られるのであれば、額面より少々高くてもそれだけの価値があるんですね。

発行体は同じなので、リスクレベルは同じ、若しくは残りの期間が短いことを考慮すれば低くなりますね。(10年後よりも5年後の方が予測しやすい)

 

逆に、利率が上がって新規発行の利率が10%になったら・・・それに見合う水準まで売られて、安くなります。

 

 

金利が上がる→債券の価格は下がる。

金利が下がる→債券の価格は上がる。

 

また、デフォルトのリスクが高まるなど、発行体の信用力が落ちれば価格は下がり、金利は上昇します。

金利の変動や発行体の信用力などの要因で、債券も時価は変動します!

ただし、利払いと償還が行われるなら、償還を待てば最初に提示された条件の利子と額面は受け取ることができます(償還を待つのが良いかどうかは別問題ですが)。

 

 

さて。ここまで基本的な話をして参りましたが、債券とは似て非なる「仕組債」なるものが存在しています。

これまでに説明してきた債券とは全く別物です!!

個人向けに募集されているものは仕組みが複雑で難しく、ハイリスク。

また改めてお話いたしますね。

金融庁検査と証券検査の話。

本来なら債券や金利についての説明をする予定だったのですが、書き始めてみて、あまり面白くないので予定変更。

いえ、また日を改めてきちんと書きますよ!

 

そんなわけでちょっとした体験談を。

 

 

ちょっと前の話になりますが、ドラマ「半沢直樹」で『金融庁検査』ってありましたよね。あれは結構リアルだったな~と思ったのです。

 

私がいたのは証券会社なので金融庁検査ではないのですが、証券会社だと証券取引等監視委員会(SEC)の検査があります。

*もちろん、金融庁の管轄です。

 

実は、私が新人の時に遭遇したのです!

(長くやっていればどこかで会うとは思いますが)

 

小さい支店の営業だったのですが、店頭窓口の担当さんが休みの日は、新人が交代で店番をしていたんですね。

ちょうど私が窓口当番の日。ビシッと決まった黒スーツの男性数名が入ってきて、窓口の前に並び「SECの者ですが、支店長をお願いします」と。

 

・・・悪いことはしていないのに、異様な緊張感。

 

若干慌てながら総務課に声をかけつつ、支店長を呼びに行きました。

「支店長、SECの方が見えました。」

・・・支店の社員一同、一瞬固まる。笑

 

「よし、個人情報の取り扱いとか念のためチェックしとけ!」と、支店長の一声でみんな動きだすが、独特の緊張感。

 

そんなこんなで。

具体的なことは守秘義務上問題があるかと思いますので書けませんが、

特段問題はなく終わりました(*^^)v

 

 

うまく伝えられませんが、あの独特の雰囲気や空気ですね。ドラマのあの雰囲気と近いです。検査官の雰囲気は意外なくらい、イメージ通りでした。

**オネエの検査官はいませんでした。

トレーダーは必見?VIXって何??

個人の資産形成のための長期投資にはあまり関りのない話ですが、ちょっと面白いのでご紹介。トレーダー志向の方には面白いかも。

 

日経新聞で久しぶりにVIXという言葉が出ました。

www.nikkei.com

記事概要:VIXが久しぶりに高水準になり、VIXを対象としたオプションの売買高が過去最高になった。

 

VIXって(個人的に)面白くて、一時期よく見ていたんです。

VIX(ヴィックス)=「ボラティリティ・インデックス」。

 

金融市場で言うボラティリティとは、変動幅の大きさ、度合いを示します。

「ボラ」なんて言い方をしますね。

 

例えば、株価が暴落するときや、乱高下するときには高くなる。

2008年のリーマンショック時に史上最高89.53を付けています。

逆に最近のように安定的に上昇が続くと低くなり、このところは1桁~10前後。

それが、株価急落の影響で久しぶりに17.28という高水準になりました。

 

相場が不安定になり、不確実性が増すほどに高くなるため、通称「恐怖指数」。

 

ちなみに、海外企業や指数のチャートはBig Chartsが見やすいです。

 

投資家心理を表す「恐怖指数」なんて、ちょっと面白くないですか?

まぁ、直接的にはあまり役に立たないかとは思いますが、小ネタというか豆知識です。

あとは、投機的取引が好きな人は、ボラが大きい云々~など言うイメージ。

トレーダーの方はボラが大きい方が楽しいですよね(*^^)v

 

 

そうだ、冒頭でちょっとだけ登場したデリバティブ金融派生商品)ってわかりますか?

オプション、スワップなどがあり、代表的なオプションは、未来日に一定の金額で買う権利(または売る権利)、などです。

 

例えば、一か月後の「9/12に1ドル=110円で買える権利」を買う。

1ドル=120円になっていた場合にはこの権利を行使すると利益を得られますね。

1ドル=100円になっていた場合は権利を放棄すれば、損失はオプション取引の費用のみ。

 

主にリスクヘッジとしてプロが利用することが想定されます。

鋭い方はもうおわかりだと思いますが、「不確実性」と大いに関係がありますよね。

リスクに対して為替予約をしたり、相場が荒れるのを見越してVIX先物オプションを買ったり。

買う権利=コールオプション、売る権利=プットオプション

コール(プット)の買い、コール(プット)の売り、という言い方をします。それぞれを戦略的に組み合わせる手法もあります。

 

こちらは完全にプロの市場で、個人は直接的には関われません。

取引単位も大きく、商品の仕組みも難しくなります。

私は個人の資産形成は長期投資と思っていますので、これらは特段理解する必要もないのですが、金融の奥深さを思わせて面白いです。

投資信託の話*その4

ざっくりですが、代表的な投資信託の話はしたかなーと思います。

まだまだありますが、詳しく書き始めるときりがないし、面白い話でもないので・・・

細かいことは金融機関に任せますw

 

 

ここまでお話したものはすべて金融機関で誰でも簡単に売買できる公募の投資信託ですね。さらに、ほとんどがいつでも換金できる追加型(オープンエンド)かと思います。

クローズドエンドという途中解約できないタイプもあります。簡単に換金できない不動産などを投資対象としているものなどにありますが現状少ないですね。

そういった商品でも他人へ譲渡することは可能な場合があります。

 

まずはどんな商品でも、リスク・リターン、コストなど、内容をよく確認して、自分で考え判断しましょう。

 

 

世の中には金融機関で買えない投資商品も色々あるかと思うのですが、そのひとつに私募の投資信託があります。

公募の商品に比べると、規制がかなり緩く、その時点でハイリスクと言えるでしょう。その分コストが下がり、運用の自由度も高いため期待リターンも大きくなります。

一般人は買えないプロ(機関投資家)向けの商品などがあります。

 

ただ、実は投資詐欺でよく利用される手法なんです。

 

詐欺でなくても、倒産してしまい資金回収ができないことも・・・

つまり、注意すべきは「信用リスク」ですね。

 

 

条件は格段に良くなると思いますが、知識・判断力に自信がない、という方にはオススメできません

アドバイスしようにも、個別に調べてみないことには難しいですし、調べても100%ではありません(99%詐欺と言えるものが大半かとは思いますが)。

また、正直なところ、富裕層でもない一般人に良い商品が巡り合える可能性は低いのが現状です。

 

判断できない場合は専門家の力を借りることも大事ですよ!

今日は短く

わかってるわ!!と言われそうだけど敢えて書く、大原則。

 

キャピタルゲイン:安く買って高く売ること。

インカムゲイン :元本を確保しながら、利回りがちゃんと出ること。

 

 

投資するときには、そこで利益を得られる「根拠」を考える事は大事ですね。

この株良さそう!・・・どこが?なんで??ってことですね。

先日書いた毎月分配型投信だったら、毎月分配するならその原資はどこからでているのか?を考える必要があります。

利回り商品なら、その利回りはどこから??実は元本を削っているかもしれないし、きちんと収入源があるかもしれない。

 

 

涼しいところでお茶しながら世間話みたいにゆるくお金の話できたらいいな~とかちょっと思うのは、暑いせいかもしれません。笑

投資信託ってどうなの?*その3

今日は株式投資信託の種類と、注意していただきたい点をお話しします。

 

皆さんがイメージされている投資信託のほとんどが株式投資信託かと思います。

株式投資信託といっても、債券だけで運用してもいいのですが)

 

 

ざっくりと分けると、アクティブ型とインデックス型があります。

 

アクティブ型:積極的な投資により、市場全体の動きよりも大きな利益を目指す。

インデックス型:特定の指標(ベンチマーク)に連動するように運用する。

 

 

金融機関が営業で積極的に勧めてくるのは主にアクティブファンドです。

積極投資のため手数料は高めになりますが、商品ごとに特色がありますね。

その時々の流行を反映しているので面白いです。

 

 

対するインデックスファンド。お察しの通り、コストは安くなります

例えば「日経平均に連動する」ファンドであれば、日経平均に採用されている225銘柄を買い付けていけば良いのです。

もちろん、うまく連動するように組み入れ比率に注意が必要です。

 

インデックスファンドには株式市場に上場しているものもあります(上場不動産投信ETF)。

日経平均TOPIXに連動するものが主流ですが、そのほか金などの実物資産、海外指数などをベンチマークとするものもあります。

不動産に投資して分配金を出すREIT(上場不動産投信)などもありますね。

ETFは手軽さが割と好きですが、取引量が少ないので流動性に注意が必要です。

そういう意味では中級者向けといったところでしょうか。

 

 

あとはバランス型と言われるものがありますが、基本的にインデックスファンドの詰め合わせみたいな感じです。

例えば日本株25:日本債券25:外国債券25:外国株25といったように組み合わせて運用します。

運用していく中で、例えば日本株が伸びて組み入れ比率が上がったら、一部売却して他の資産に投資し、定期的にバランスを戻します。

インデックス型とアクティブ型の間のように説明されますが、やはりコストは高めになりますね。

 

 

良い商品もあるかとは思いますが、個人的に注意していただきたいポイントを挙げていきますね。立場的にやや批判的にはなります。笑

 

 

毎月分配型ファンド」:毎月決算を行い、分配金を出すタイプ。

隔月のタイプもあり、その場合は年金支給のない奇数月に支給するものが主流。

比較的高齢な富裕層が主な客層のため、年金を補完する定期的な利回りが欲しいというニーズに応えた商品がヒットした、と言われています。

 

まぁ、、単純に毎月分配金が出たらお小遣いが増えた気分で嬉しいですよねw

 

お察しの方もいるかと思いますが、毎月決算を行いますので、コストが高くなります。

また、分配金を支払うために一定程度の現金を確保する必要がありますね。

長期での資産形成を目指す際には欠かせない、複利運用(大事なので、詳しくは後日!)の効果もなくなる。

また、利益が出ていないときに分配を出すとなると、資産を削った上にコストをかけて分配金を出すことになる。

 

投資の目的にもよりますが、基本的には投資の効率が非常に悪いです。

ここで考えていただきたいのは、何のための投資なのか?という点ですね。

 

資産を減らしてもいいから、定期的なお小遣いが欲しいのか?

長期的に資産形成をしたいのか?

 

運用方法が全く変わってくるかと思います。

 

**今年の4月に金融庁の森信親長官が批判的なコメントを出したため、金融機関も積極的には勧めにくくなっているかもしれません。

金融機関の姿勢に苦言を呈するという、かなり異例の内容ですので、興味のある方は「金融庁長官」「森信親」などで検索しましょう!

3年目も続投することになり、本もたくさん出版されています。

 

 

さて。毎月分配の次に浮上するのは「テーマ型投信」かなと思います。

 

「テーマ」。つまり、「環境関連」「水関連」「エネルギー」など、特定のテーマに沿った企業の株式や債券などに投資するタイプの商品です。

うまくいくこともあるのですが、やはり特定のテーマに絞ると賞味期限が短い傾向がある。実はコストも高い。

そして、テーマを決めてしまうと、本来なら投信の最大のメリットであるはずの「分散投資」にならない。

  

 

たとえば、エネルギー関連の株など20種類に分散したとしましょう。

エネルギーも石油・石炭・ガスと様々ありますが・・・

これまでの原油価格の動きから見ても、殆どが連動して上昇(下落)するのは容易に想像できますよね?

原油価格が下落した結果、シェールガスの会社が倒産し、ロシアが深刻な不況に陥る、など。。原油以外であっても同じテーマに影響を及ぼします。

 

つまり、テーマを決めた結果、身動きが取れなくなってしまう可能性がある。

基本的には、ある程度柔軟なほうが良いと思います。

 

 

 

・・・しかし、なんでこんな投信ばかりが売れ筋なのか?

 

早い話が売りやすい。つまり顧客がメリットを感じやすい、魅力がわかりやすい、ということだと思います。

10年後、30年後のために長期的に資産を増やしましょう~といってもなかなか顧客は食いつかないですし、金融機関にとっても短期的に売買してくれた方がその都度手数料も入る。

 

だからこそ、これからは消費者自身が学ばないといけないのです。

私もまだまだ勉強中。頑張りますよ!

投資信託ってどうなの?*その2:コストの話

おはようございます、ファイナンシャルプランナーの鈴木です♪

株式投信について話す前に、手数料の話をしちゃいますね。

 

 

大まかには3つ。

 

販売手数料(購入時にかかる手数料)

信託報酬(保有期間に日割りで発生)

信託財産留保額(売却・解約時にかかるコスト)

 

販売手数料はわかりやすいですね。

これは販売する銀行や証券会社が設定します(上限はあるものが多い)。

同じ商品であっても、ネット証券では安く、対面販売では高く設定されていることが多いですね。

相場としては0~4%というところ。対面だと3%前後が多いかな?

買い付け時に買い付け金額の〇%を販売会社へ支払います。

 

 

次に、信託報酬です。

プロに運用してもらうからには、その手数料を支払います。

これは商品自体に設定されています。

年率で〇%と目論見書やパンフレットに記載されていますが、実際には日割りで日々引かれていきます。

別に秘密でもなんでもないのですが、販売した会社にも一部が入ります。だから販売手数料がゼロの商品も成立するわけですね。

積極運用する投信では高くなる傾向があり、インデックスファンド(詳しくは後日)では比較的安くなっています。

独自のリサーチをして運用したほうが高くなるのは理解できますので、問題は高い手数料に見合っているかどうかですね(もちろん将来の運用成績は予測不可能ですが)。

相場は年率で1~3%というところでしょうか。

 

 

最後に信託財産留保額

解約時に発生する手数料のようなものですが、言葉がわかりにくいですね。

解約・換金すると、払戻すための現金が必要となります。

現金資産が少ない場合には、運用している資産の一部を換金する必要がでてきてしまい、その金額や運用状況次第ではマイナスになってしまいます。

なので、信託財産の中に少し残していってね、というニュアンスで・・・実質的には解約手数料のようになっています。

信託財産留保額は設定されていないものもあります。

 


 

販売手数料は購入する金額と別に支払うので見えやすいのですが、信託報酬・信託財産留保額は預けている中から引かれていくため見落としがちです。

必ず記載されていますので、確認してみましょう!

担当者がいる場合はぜひ突っ込んで聞いてみてくださいw